
地方企業に勤めていると、地域活動の一環で地元学校のキャリア教育に参加する機会も増えてきます。
そんな中で最も多い依頼が”職業人講話”。
急な依頼となると何をしたらいいのか慌ててしまいますよね。
私も管理職時代、こうした経験が多く、

学生の前で何を話したらいいんだろう?
と最初の頃はよく悩みました。
今日はそんなキャリア教育の定番ともいうべき”職業人講話”の内容とプレゼンのコツを、10回以上の職業人講話の経験を持つ私がご紹介していきます。
職業人講話とは?

そもそも”職業人講話”とは、「地元で実際に働く人が学校などに講師として招かれ、生徒さん達に対して仕事内容などを話す場」のことです。
本来の意味では、学校で生徒に話すと限られているわけではありません。
職業訓練校や一般企業でも”職業人講話”の場を設け、働く現場の状況や仕事内容、業界における実績などを話すこともあります。
私も管理職時代に地元の小中高校に招かれ、10回以上職業人講話を経験しました。
職業人講話として一人で1時間近く話をする場合もあります。
私の場合は1グループあたり20分〜30分の時間で3〜5グループに向けて話をすることが多かったです。
これは学校側ができるだけ多くの職業体験を生徒たちに聞いてもらえるようにとの狙いから企画されたものでした。
職業人講話の構成

では、職業人講話に招かれたらどんな話をしたら良いのでしょうか?
前述の通り仕事に関する話をするのですが、中には人前で話をする機会のない職業の方もいらっしゃると思います。
参考までに私が実際に職業人講話の時に小中高校生に向けて話していた内容構成を5つご紹介します。
①自己紹介(今のキャリアにたどり着くまでの話)
まずは自己紹介です。
一般的な自己紹介でも良いのですが、アイスブレイク(互いの緊張を解きほぐす時間)にもなりますので、親近感を感じられるように話しましょう。
出身地の特徴(農畜産が盛んな町等)や、地元であれば出身の小中高校を話すことも親近感につながります。
さらに、現在の仕事に就くまでどんなキャリアを歩んできたのか、就活の経験や、経験してきた職種、仕事内容なども触れ、人としての興味に繋げていきます。
そして、現在勤めている会社名と肩書きにも軽く触れておきます。
②会社紹介(どんな会社で働いているか)
次に会社紹介です。
職業人講話の要、仕事の内容については、どんな会社で働いているかというところから始めます。
会社名や職種はもちろん、会社の規模(従業員数や支社があるかどうかなど)、事業内容などを話します。
事業内容については、会社のパンフレットなどがあれば、それを生徒さんに配るとイメージがつきやすくなります。
相手が学生さんの場合、まだ会社という場所についてよく知らないために、職業人講話を聞くことで自分のキャリアプランをイメージしていきます。
さらに、会社が提供する商品やサービスが、身近な場面でどうやって役立っているのかを伝えることも大切です。
③役割紹介(会社の中で何をしているか)
3つ目は役割紹介です。
自分が会社の中でどんな役割を担っているのか、どんな仕事をしているのかを話します。
所属する部署、肩書き、役割、仕事内容が基本です。
私の場合、年間の担当業務スケジュールと1日のタイムスケジュールをそれぞれ図にして紹介していました。
今のご時世なら、コロナ前とコロナ後で仕事にどういった違いがあったかを話すと仕事への興味を引き出すことができますね。
④仕事のやりがい(楽しさ・苦労)
4つ目は、仕事のやりがいについて話していきます。
私の経験上、職業人講話の際に生徒さんからこうした質問をよく受けます。

仕事をしていてどんなことが楽しいですか?

仕事をしていて大変な時はどんな時ですか?
学生さんの場合、何が楽しくてその仕事をしているのか、大変な時はないのかは特に気になるようです。
印象に残っている出来事を基に、目標達成した話や苦労話などを盛り込むとより興味を持ってくれます。
⑤仕事の適正(どんな人が向いているか)
最後に、仕事への適正です。
一通り会社や仕事の内容を話したら、最後にどんな人にこの仕事を勧めたいかを伝えます。
製造の仕事なら物作りが好きな人、接客業なら人とのおしゃべりやコミュニケーションを取ることが好きな人など、聞いている生徒さんが自分に合っているかも?とイメージできるような内容にします。
高校生など就職をイメージしている学生の場合は特に、社内の職種別に適正を話してあげると就活の候補となる可能性もあります。
また、資格が必要な職業の場合は、その資格に必要な知識とそれに結びつく教科があれば、併せて伝えておきましょう。
職業人講話プレゼンのコツ

学生さん向けに話す職業人講話。
紹介する仕事の話が興味のある業界ではないという学生さんもいるので、話す時のコツを二つ教えます。
まず一つ目は、資料には図解・イラスト・写真を多く用いることです。
どうしても文字ばかり追っていると興味が外れてしまいます。
図解・イラスト・写真を増やして、視覚的なイメージがつきやすい資料作りをしましょう。
二つ目は、学生に問いかけるように話すことです。
こちらも一方的に話すだけでは、学生は聞き続けることになるので集中力が切れてしまいます。
時折、学生に質問を投げかけ考えてもらったり、質疑応答を挟みながら進めると体感時間も短く感じられますよ。
まとめ
いかがでしたか?
時代の流れと共にキャリア教育に対する関心は高まっており、学校では地元の人と子供たちを繋ぐ職業人講話が積極的に行われています。
学校で行われる職業人講話は、どんな仕事をしていて、どんな人がその仕事に向いているかをイメージし、将来の選択肢の一つとして加えられるようにとの狙いもあります。
職業人講話の依頼があったら、難しいことは必要ありませんが、自分の仕事に親近感を持ってもらうためにも今回の構成とコツを参考に準備を進めてみてくださいね。


