
こんにちは。
キャリアコンサルタントの川野です。
第29回国家資格キャリアコンサルタント受験生のみなさん、勉強は順調に進んでいますか?
学科・実技(論述・面接ロープレ)の3つを同時進行で進めていくのはとても大変ですよね。
特に実技は「どうやって学習したらいいのかわからない」「どこを目指すのか目標が立てにくい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、これまでキャリコン受験生150名以上の実技試験サポートを行なってきた私が、有料サービス内でお伝えしている実技試験合格のコツの一部を大公開いたします。
実は不合格経験者です…

今ではキャリアコンサルタントとして実務を行いながら、受験生のサポートもさせていただいている私ですが、実は一度実技試験の不合格を経験しています。
学科と実技、どちらかといえば不安だったのは学科の方で、初回受験時には試験終了後も実技試験は大丈夫だろうと思っていたほどだったのですが、初回受験時は学科合格、実技が3点不足で不合格になりました。
2回目の実技試験で絶対に合格しようと決めた私は、徹底的に実技試験について研究し、学習方法を見直しました。
その結果リベンジ受験で、論述+10点、面接+20点と得点を伸ばし見事オールA判定での合格を勝ち取ることができたのです。
今ではこの経験を活かして実技試験のサポートを行なっており、多くの受験生から実技試験合格の声をいただくまでになりました。
ステップ①:試験を理解する

実技試験合格のコツ、ステップ1は「試験を理解する」ことです。
論述も面接試験も模範解答やCLのケース例が公開されていないため、結局どこを目指せばいいのかわからないという声を多く聞きます。
面接試験は概要にヒントが隠されている
特に面接試験は何が出来ればいいのか、その目安がわかりにくいようですが、実は受験概要の面接欄に採点の基準ともなるヒントが隠されています。
ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分という設定で行います。 ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。
キャリアコンサルティング協議会『国家資格 キャリアコンサルタント試験』面接出題形式より
上記はキャリアコンサルティング協議会の試験要項から抜粋したものですが、JCDAの試験概要にも同じ文章が記載されています。
さらに、この文章は面接試験当日、試験官も読み上げますので唯一明かされている面接試験の採点基準となっています。
受験者の方のサポートをしていると、「目標設定まで到達できない」「解決策を導けない」というお悩みをよくいただきます。
しかし、上記の概要にある通り、そもそも目標設定や解決できるかどうかを判定されている試験ではないのです。
実技の合否は『論述+面接の合計点』
実技試験合格を目指すにあたって、特に心得てほしいのは論述と面接の合計点で合否が決まるということです。
試験の判定は、論述・面接(態度・展開・自己評価)のそれぞれの項目で40%以上、150点満点中90点以上の得点が必要です。
論述が50点満点ですから最低でも20点以上、面接が100点満点中で最低40点以上必要になります。
どちらも最低ラインを満たせば60点なので、プラス30点を論述・面接それぞれで獲得する必要があります。
ただし、極端な言い方をすれば論述が50点満点取れれば、面接は最低ライン40点でも結果的には合格するということです。
実際、実技試験の合格者の中には論述が40点以上の高得点で、面接はギリギリの得点だったけれど合格したという人がたくさんいます。
実技試験の面接が苦手な人は論述で高得点を目指し、論述が苦手な人は面接で高得点を目指すということも理論上は可能な対策です。
ステップ②:面接試験のコツ

では、試験を改めて理解したところで面接試験の採点ポイントを洗い出してみます。
- 面談開始から最初の15分
- 相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみ含む)
- 相談者との関係構築
- 相談者の問題把握
- 相談者が自分に気づき、成長するような応答・プロセス
さらに、面接試験はキャリアコンサルティング協議会が『態度、展開、自己評価』、JCDAが『主訴・問題の把握、具体的展開、傾聴』のそれぞれ3項目でABC判定されます。
判定項目名は違いますが、見られているのは上記5つが絶対軸であることは同じです。
関係構築のための冒頭15分
国家資格キャリアコンサルタントの試験で実施されるロープレは、本来であれば50分程ある面談の”冒頭15分”です。
相談者と「はじめまして」と挨拶を交わして、相談者の来談目的を聞き、悩みの原因を探っていく時間なのです。
悩みの原因は状況の確認だけでなく、相談者がどんな考え方をして、どんな価値観を持っているのか、どうしてその悩みを持つことになったのかをじっくりと聞いていくことで見えてくるもの。
これを聞くためには、相談者と信頼関係を構築し、所謂”心理的安全性”を確保することが必要不可欠なのです。
例えばあなたが相談者側だったら、いくら相手がプロとはいえ挨拶を交わしただけの人に、ものの15分で解決策を提示されたとして素直に聞き入れることができるでしょうか。
むしろそんなことをされれば「この人大丈夫かな?」「全然話聞いてくれてないな」と不信感にさえ繋がってしまうのではないでしょうか。
本来であればこの冒頭15分の後に、今後の目標を設定し、方策を考えていく流れですから、目標設定や解決策を急ぐ必要はないのです。
関係構築を深める態度と姿勢
まずは最初の15分でじっくりとCLの気持ちや状況を聞き出し、相談者に「この人は安心して話せる人だ」と思ってもらわなければいけません。
そのためにも、身だしなみはもちろんのこと、非言語コミュニケーション(表情、声のトーン、スピード、相槌や頷きなど)や、相談者を優先的に話させる質問の仕方や展開、労いや励ましの声かけも自然に織り交ぜながら無条件の肯定的関心を持って聴くなどの『相談者を尊重する態度や姿勢』が、『関係構築』に欠かせない要素になっています。
改めて『マイクロカウンセリング技法』を確認し、特に下層部「基本的関わり技法」より下の部分は、徹底的にチェックしましょう。
問題把握と相談者の気づき
実際の50分ほどのキャリアコンサルティングでは、冒頭15分の後には目標設定が待っているわけですから、じっくり話を聞きながらも相談者の悩みに繋がっている『問題を把握』する力が必要です。
『問題把握』のためにも、まずは相談者の来談目的をしっかりと把握します。
国家資格キャリアコンサルタント試験の場合、相談者の悩みは大きく分けて2択になっていることが多いです。
結論として「現状維持(今の仕事を続ける)or状況転換(転職・退職を含む新しい選択)といった、一言でいえば2択のケースで、そこに2択で悩む原因となった”状況(転機)”が存在しています。
この来談目的は、いわゆる”相談者の気持ちのスタート地点”とも言えます。
相談者は2択を自分では決めきれないから相談に来た訳です。
キャリアコンサルタントは2択それぞれにどれくらいの思いの丈があるのかを聞き出し、どちらにより可能性があるのかを探っていかなければなりません。
今の仕事に対する思い入れはどれくらいなのか、退職や転職した先にどんな可能性を見出しているのか、現状の転機に対する考えだけでなく、過去に遡ってその当時の気持ちを聞いたり、未来を想像してもらってどれくらい具体性があるのかを探る質問をすることで、相談者が現時点では気づいていない気持ちが出てくるのです。
例えばあなたが友人と話をしているとき、「以前はどうだったの?」「これからどうするつもり?」と過去や未来に対する質問をされると「言われてみればそうだった」「そう言われると考えていなかった」と気付かされることは日常でも経験があるのではないでしょうか。
来談目的を聞いた時点をスタートとして、15分の中でいかに気持ちを動かすことができたか、これによって「相談者が自分に気づく」ことに繋がっていきます。
そのプロセスを踏むうちに、相談者の考え方や行動・価値観に触れると、キャリアコンサルタント視点の矛盾や疑問に気づいてくるはずです。
それを起点にどんな問題が潜んでいるのかも見えてくるでしょう。
不合格者に共通する”堂々巡り”
自分自身の不合格経験と、これまで80名以上の不合格経験者から当日のお話を聞いてきた中で、ある共通点が見えてきました。
それが”堂々巡りになってしまった”ということです。
ここでいう”堂々巡り”とは、現在の状況や今の気持ちの確認に時間を取り過ぎて、相談者の気持ちに変化や気づきが訪れないまま15分が終わってしまうことです。
ちなみに、私も初回受験の時にこれをやってしまいました。
”今”に関することばかりを聞いて、これまでの気持ちやこれからの考え方に触れる質問ができていませんでした。
その結果、相談者は来談目的を話した時点から15分経っても、気持ちに気づきや変化が起きることはなかったのです。
2度目の受験時には、現在▶︎過去▶︎未来の時間軸を意識して気持ちを掘り下げたことで、相談者の内省を促した実感を得ることができ、結果オールA判定の合格を勝ち取ることができました。
ステップ③:論述試験のコツ

論述の模範解答が公開されていない理由
一方で論述試験の模範解答も公開されていませんが、キャリアコンサルタントの上級資格である技能試験の過去の傾向評価でこんな指摘がありました。
実技試験において(論述・面接を含む)、受験者が正解を求めて似通った解答を並べ、キャリアコンサルタントとして自己一致していない傾向が見られる、というものです。
国家資格キャリアコンサルタントの試験でも、受験者が「自分がキャリアコンサルタントだったらどう対応するか」という自己一致した支援姿勢が求められています。
受験者自身が相談者の来談目的を的確に把握できているか、その上で問題を見立てて自分なりの方策を打ち出せるかが問われているのです。
だからこそ正答のパターンは一つではないため、模範解答を用意してそこだけを目指して受験生が勉強することを本意としていないのです。
書き切ることを最優先する
論述試験で最優先するべきは「最後まで書き切る」ことです。
なぜなら論述試験は50分間と短く、その間で初見の事例を読んで解答を導かなければならないため、熟考しながら書き直す時間の余裕がありません。
さらには、先述の通り受験者が自分なりに主訴を把握し、問題を見立て、方策を打ち出せるかが問われているため、「最後まで書き切れる」ということは「自分なりのキャリアコンサルタント像が表現できる」ということです。
書けずに空欄にすれば当然その分は点数になりません。
ただし、何かしら最後まで書き切れていれば多かれ少なかれ得点を稼ぐことが出来ます。
過去問を30分以内で書き切れるように反復練習
時間内に書き切るためには、目安として過去問を30分以内で解けるように反復練習することが効果的です。
私も実際にこの練習をしてどの回の過去問でも25分程度で解けるくらい反復しました。
それでも実際の試験では、初見事例ということもあり最後まで解答を埋めるのに45分ほどかかりました。
30分以内で書き切る練習を繰り返していると、自分なりに事例を読みながら主訴を掴む・問題把握をするコツが掴め、自分なりにどうやって表現するか解答の仕方に慣れてきます。
繋がりを意識する
解答を埋められるようになったら、解答全体の繋がりを見ていきましょう。
自分が挙げた主訴に基づいて、問題が提起できているでしょうか。
例えば「現在の職場での人間関係に悩んで転職を検討している」という主訴に対して、自分が書きやすいからという理由で「ワークライフバランスが不透明、資金計画の不足」など、繋がりの弱い問題を提起してはいないでしょうか。
事例の内容次第ではどんな問題も列挙できると思いますが、「転職を検討する原因となったことは何か」という本質に沿って、優先的に解決すべき問題をあげられていなければ、キャリアコンサルタントの見通し力が不十分だからです。
この繋がりを意識できれば、完成した解答だけを見て、相談者の主訴・問題・それに対する方策がわかる一枚のカルテのようになっているはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は国家資格キャリアコンサルタント試験合格のコツについて、私自身の経験と実際の受験生サポートの中でお伝えしている内容の一部を紹介させていただきました。
実際の受験生サポートでは、さらに詳細と高得点のコツ、おすすめの学習方法、実際に試験を想定した相談者ケースでのロープレ&フィードバックをさせていただいております。
最初は不安が大きかった人でも、練習を重ねる中で成長が見え、実際の試験でも「合格できました!」と嬉しい反響をいただいております。
実技試験は費用の負担が大きいこともあり、一発で合格したいところですよね。
悔いの無いよう計画的に進めてみてください。
高得点のコツと学習方法を解説したnote公開!
noteにて、私自身の不合格経験やココナラでの150名以上にのぼる受験生サポート経験から得た、実技試験の具体的な学習方法と高得点のコツをまとめた記事を公開しました!
※前半はこちらのブログと同内容になりますが、さらに詳細が知りたいという方はご覧ください(一部有料となります)。

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CC協議会キャリコン実技試験合格の秘訣教えます 〜不合格を乗り越えて2回目で点数を合計30点伸ばした学習法〜
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